デザイン書道つづり

兎のように元気でいたいのですがホントは亀かも

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# 野心あふれるころ

左上から 「万」「裕」「幸」

下左から 「上田」「わ」

 

「万年筆で絵を描こう」講座の展覧会に向け

落款印を用意していると 古い「印影」が見つかりました

 

40代後半のころ少しだけ篆刻を習ったことがあり

その頃の「印影」です 当時は仲間うちと

結構な頻度でグループ展を楽しんでいました

 

いい 悪いは別として 何か創作したものに

赤い印があることでポイントになるくらいしか

思わず深く考えもせず メンバーにハンコを

提供していました

 

その大胆な手法に これが若さだったんだと

しみじみしました

 

1週間前 鶴瓶さんの「家族に乾杯」の番組で

さだまさしさんが 千葉県いすみ市を訪ねられました

いすみ辺りのお寺には「波の伊八」が手掛けた欄間が

数多く残りそれが映し出されました

 

親切な和尚さんが 伊八の40代の作品とか

60代とか 北斎の「神奈川沖浪裏」の作品に

影響を与えたかもしれないといわれる作品とか

説明されます

 

するとさださんが

「40代は野心があふれるなあ」と発せられ

その言葉に納得しました

 

荒々しい波が 雄々しく表現され

まさしく40代の野心が見えたのです

熟練の60代は 気品にあふれ それはそれで

素敵なのですが いつまでも若さ溢れる野心は

失ってはいけないと 思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

| comments(0) | - | 14:36 | category: デザイン書道 篆刻 |
# 点描のごとく

点描のごとくほってみました↓

 

3月の予定で第7回万年筆画展の準備をしていたところ

コロナの緊急事態宣言で延期になりそうです

 

第7回展では 少し大きな絵地図を描くことになり

今までの6ミリ落款が 小さすぎではないかと思い

思わず落款を刻りますと約束したのです

 

篆刻の二葉先生が亡くなられ イオン登美ヶ丘の

教室も梅田に代わり 以来万年筆画仲間の小さな

それも平仮名1文字や K とか Yのような

シンプルな印しかほっていなかったのです

 

新年から少しづつ始めたのですが

長年の空白は埋められず 四苦八苦

目も悪く 細かい印面が見えず 引き受けたことを

しまったと思いました

 

昔の古い篆刻の本を眺めていると

「点描のごとくほる」と出ています

何度も見た本ですが今回この一言が

効きました 私に欠けていた作業だったからです

 

 

刻しては 気に入らず荒目のサンドペーパー 

そして細かいペーパーでスリスリ

摩ってはほりを繰り返すことほぼ1ヶ月

石はどんどん短くなっていきます

 

スタンド型の凸レンズでは 印面が見え辛く

近くのホームセンターに駆け込むと

ハズキルーペが1種類だけ残っていて

しかもセール中で それが図らずも

間に合いました

 

 

 

 

 

 

| comments(0) | - | 17:40 | category: デザイン書道 篆刻 |
# 共通する間のとり方
間_NEW.jpg
「間」

篆刻教室では 金文や印篆 で 多文字の作品を 
刻られる方があります 
6㎝×7.5〜8㎝の印面に20文字 
根気のいる 細かい作業です

二葉先生の 他のクラスで90代の Iさんは
昨年5月の 檀香会作品展で 8時間かけて
刻られたと 聞きました

奈良教室でも 腕を上げられた Mさんや
Yさんが 盛んにチャレンジされます

Mさんが布字して来られた作品で
先生が 間のとり方について
説明してくださいました

一寸したバランスで 文字が大きく見えたり
細かく見えたり 他の文字に見えたり
下品になったり 上品になったり
マジックのようです

先生が どんなに説明してくださっても
こちらに受け取る能力がなければ
聞き流してしまいます
学ぶにつれ それを消化し 
身につけていくのかも知れません



先の フォントといい 篆刻といい
「書」といい 少しの間やバランスで
雰囲気が ガラリと変わります

いかなる世界にも共通する 「間」
奥深い世界です




| comments(0) | trackbacks(0) | 16:25 | category: デザイン書道 篆刻 |
# 元日の思わぬ御馳走
卯_0001_NEW.jpg
書 「卯」   篆刻 「迎春」


太陽の日射しは 「新年」らしく明るく光り
輝き まさに「初日の出」
2〜3日前の日の出とあまり変わらないはず
なのに新しい年を感じます

我が家の雑煮は いつの間にか「博多雑煮」 
昔の職場に博多のお料理屋の息子さんという方が
上司で みんなで招かれ それを御馳走になった
ことがありました 

その時の感動の記憶だけで作るのですが 薄口の
醤油味 だしは鰹 鰤や鶏肉 人参里芋椎茸などが
具でお餅はゆでた丸餅 もちろん三つ葉や蒲鉾も
さすがプロの味だと思いました

2〜3日前「元日は居るの?」と電話があり 
「います」 と返事をしていたところ 午前中の
宅配で「とらふくセット」が届き びっくり
それにしても新年早々宅配屋さんはお気の毒!

この旨さを知らない娘は 「唐揚げにして」なんて
いいます とんでもない! 夜は急きょ ふぐ刺身
やふぐ鍋で 思わぬ御馳走になりました

ふぐ刺し.jpg
見事に盛られた フグの刺身 モッチリした
味が ウマッ!!! でした


| comments(0) | trackbacks(0) | 23:45 | category: デザイン書道 篆刻 |
# 松伯美術館でのタイポ茶会
掛け軸_0001.jpg 
「星」をテーマに参加者がシンボルマーク化し             
出来上がった掛け軸                                
              
落款_NEW修正.jpg  
孟秋(もうしゅう)7月の異称
丁亥(ひのとい)
泰保茶会(当て字) 
(篆刻も担当)
                               
会記.jpg

「会記」 シボが沢山現れたおもしろい和紙。本畳の3分の2以上のサイズ。
茶会に使われる「お道具」一覧を担当しました。
本来はもっと小さいものだそうですが。

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3年前の夏も本日のような、暑い日でした。
日本タイポグラフィ協会西部委員会では、委員長が「茶道」を
たしなまれる女性とあって「七夕 タイポ茶会」を企画。

会場は奈良市の「松伯美術館」の「伯泉亭」。
故 近鉄名誉会長旧邸で、純和風建築。

周りの景観にマッチした素敵な
美術館と茶室に参加者一同、魅せられました。

茶道のI先生に「お茶会」新米の会員は色々説明を受け
委員長の大学の学生さんも大勢浴衣姿で参加。
大いに盛り上がった日でした。

当日、上村松園、松こう、淳之3代の作品が収められた
「松伯美術館」では、上村淳之館長さんが、
展示作品を説明解説して下さるとあって
館内は熱気に包まれていました。

◎花合羽(はながっぱ)
 粋な言葉です!生け花の材料の下に敷く紙のことをそう呼びます。

 会記を書き損じ、その和紙に、完成した会記を包んで持って行きました。
 書き損じは、反古のつもりでしたが、I先生は「花合羽」にと言って使って下さいました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:08 | category: デザイン書道 篆刻 |
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