# 万葉の恋 見てた
2015.05.15 Friday
2015.5.15 読売新聞より
春日大社境内の萬葉植物園で
絶滅危惧種のムラサキが咲き始めました
5弁の可憐な白い花は 古くから自生
この根は 古代の貴族の服を 紫色に染めるのに
使われたそうです
万葉集の額田王の
「あかねさす 紫野行き 標野行き
野守は見ずや 君が袖振る」
まさしく紫野には このムラサキがあったに違いありません
タイポグラフィックスティー241号
平成17年7月10日発行 熊野担当記事↓
日本タイポグラフィ協会では 関西中心のメンバーで
「フォントで詠む万葉集」を特集
モリサワさんから提供された
漢字1000文字くらいのフォントで
それぞれが 好きなうたを選び
自分流の解釈をする↓という企画
「枕詞から茜、紫草野の紫、野から緑と、カラフルなイメージがあり、
同語の繰り返し、袖振るという動きで、大変明るく軽快です・・・」
古代ヤマト講座で学んだことですが
額田王は 大海人皇子の元妻でありながら
大海人皇子の兄 天智天皇の妻になります
いろいろな深い事情がありそうですが
この歌は額田30代後半で 宴席の余興で
明るくふざけて詠んだと 解釈されているようです