# 生きものの本質
2017.09.23 Saturday
生
「生きもの」とは何か‥‥
大阪大学名誉教授・生物学者の 大沢文夫さん94歳は
長年追い続けてこられた研究の集大成を
科学解説書「『生きものらしさ』をもとめて」
にまとめられました
9/20 読売新聞記事より
生きものらしさとは『自発性』というキーワードから
始まるそうです
湖や沼に生きる単細胞生物・ゾウリムシの観察から
その問いに迫り続けられたのです
脳もなく下等動物のゾウリムシは
自分にとって快適な 温かい水の方へ泳いでいきます
普通ならば そこへとどまり続けると考えますが
実験結果はまるで逆 泳ぎが速くなり
常にあちこちを活発に動き回り もっと良い場所が
ないか探し続けるという 興味深い現象だったそうです
安息の地を見つけても腰を落ち着かせない
他から強制されたわけでもなく
エネルギーを使いより良い環境を求める
これが『自発性』の表れだというのです
ゾウリムシは同じように見えても個体差があり
多様性があり一匹一匹も 集団も一定でなく
常に『ゆらぎ』があるそうです
この自発性もゆらぎも機械にはないことだそうです
人工知能が人類の未来を 席巻しそうな今世紀
「生きものの本質」で豊かで平和な地球を
守らねばならないのではないかと思うのです