# Baku exhibition 山之口貘さんの ゆるかわ
2014.03.28 Friday
貘さんの 「ゆるかわ」の詩です
自宅で仕上げ 持っていったのですが・・
Baku exhibition
4/8〜18 於 Atelier箱庭 鷙06-6203-5877
山之口 貘(やまのくち・ばく)
詩人。 1903年〜1963ねん。沖縄に生まれ育ち、
青年期に上京して以後、生涯のほとんどを東京で過ごす。
つねに生きることと詩を書くことが等しい詩作の姿勢を貫いた。
「貘さん」と呼ばれ、いまも多くのファンに愛されている。
************************
貘さんのファンによる展覧会のようです
JTA会員のOさんからご案内いただき
ファンとして ワークショップに
参加したかったのですが すでに満員
仕方なく 案内状に記された詩を
ボコボコの和紙に書いて 持っていきました
が 時間を間違え 日曜日の北浜で待つこと2時間
日曜って コンビニ以外 全てのお店がお休みでした
貘さんの詩との出会いは 10年ほど前の沖縄旅行
たまたま開いた機内誌に 沖縄出身の貘さんの詩が
載っていたのです
いま流に言えば 「ゆるかわいい」
どれも 素直で 新鮮
パッションフルーツみたいな詩で
「サザエさん」の漫画を開くような気分です
生誕111年を記念した詩集から↑
1点 ご紹介します
ぼくの一家が月田さんのお宅に
御厄介になってまもなくのことなんだ
郵便やさんから叱られてはじめて
自分の表札というものを
門の柱にかかげたのだ
表札は手製のもので
自筆のペン字の書体を拡大し
念入りにそれを浮彫りにしたのだ
ぼくは時に石段の下から
ふり返って見たりして街へ出かけたのだ
ところがある日ぼくは困って
表札を取り外さないではいられなかった
ぼくにしてはいささか
豪華すぎる表札なんで
家主の月田さんがいかにも
山之口貘方みたいに見えたのだ
今なおフアンの心を惹きつけてやまない
山之口貘さん