# まあるい目をした いい子だよ
2016.05.28 Saturday
七つの子
子供の頃 大好きだった童謡で カラスには子供が
たくさんいて 山の中にはカラスの住処があると
夢はせていました
それがいつの間にか カラスはゴミを漁る
悪者になってしまっていたのです
カワイイ まあるい目をし 頭も 胸もまだ産毛です
家のそばの電柱上で 大騒ぎする2羽のカラスで
庭に出ます ただならぬ気配です
とりあえず立ち去って欲しく 2階ベランダから
黒い傘を広げて 威嚇しようとしました
するとベランダの洗濯物の陰に隠れるような
黒いものがいます カラスですが 飛び立てないようです
心配した仲間のカラスが 大騒ぎをしているのだと
ここで 事態が読めてきました
新聞紙を広げ 包み込むと ちんまりして
従順で 暴れることもなく 巣立ちしたばかりの
幼鳥だと 気づきます
大騒ぎしていたのは 親鳥だったのです
子供を案ずる 親ガラスの心情に
胸を打たれます
カラスは人を襲う! という話も聞いていましたので
威嚇しようと黒い傘を用意した
自分が 恥ずかしくなりました!
庭に下ろすと ピョンピョンと跳びますが 飛べません
塀に飛び移り 雨の中じっと空を見つめます
その間 親ガラスはしきりに飛翔を促し
何事かと思うくらい大騒ぎでした
しばらくして見に行くと
あの子は もういません
そして 静けさがだけが広がっていました